以前のブログで「採用広報はストック型投資です」と言いました。
やればやるほど、“採用力”という資産が積み上がる──と。
でも、こんな声が聞こえてきます。
いや、それはわかるんだけどさ……
結局、いくらかければいいの?
てか、その投資って回収できるの?
ごもっともです。
ここを避けて通ると、採用広報は「なんとなく良さそう」止まりのフワッと案件になってしまいます。
ということで今回は、“数字”というレンズで採用広報を見てみる回です。
採用って、タネ撒きです。──“未来の実り”をつくるための投資。
採用って、つまるところ「タネ撒き」だと思うんです。
欲しい人材という名の作物をイメージして、
その人たちが「ここで働きたい」と思ってくれるような情報=タネを撒いて、
あとは水をやったり、光を当てたり、草をむしったり。
日々の手入れを経て、少しずつ芽が出て、実っていく。
──そう、うまくいけばの話ですが。
「うちもSNSで発信してるけど、誰からも反応なくて…」
「ブログも書いてるんですけど、身内しか読んでません」
「採用サイト、5年前に作ったっきり更新してないですね」
こんな話、よく聞きます。
頑張ってタネ撒いたつもりなのに、芽が出ない。
まさに、畑をやってるつもりで、実はコンクリートの上で水やってた状態です。
なぜ、実らないのか。
結論から言います。
それ、撒く前に「設計」がされていないからです。
「どんな人に来てほしいか」がぼんやりしている。
「どこで発信すべきか」も考えていない。
「どんな表現がその人に刺さるか」も検証していない。
つまり、いまの採用広報って、
「種まき」と「収穫」しかしてない人が多いんです。
大事なのはそのあいだ──畝を立てて、土を耕して、草をむしって……という“設計と手入れ”です。
じゃあ、どれくらいお金かけるべき?
たとえばの話。
仮にあなたの会社が、年間1000万円かけて10人採用しているとしましょう。
すると、1人あたりの採用コストは100万円です。
ここで、僕ならこう言います。
「そのうちの1人分の費用、つまり100万円だけ、“未来のための畑”にまきませんか?」
え、無理?じゃあ50万円でもいいです。
いきなり有機農法みたいなことは言いません。
でも、来年も再来年も人が欲しいなら、少しずつ“広報の畑”を耕しておくことが、
あとあと、めちゃくちゃ効いてくるんです。
いきなり収穫はできません。でも、土の状態は確実に良くなる。
SNSのフォロワーが増える。ブログにコメントがつく。社員が発信に協力してくれるようになる。
やがて、その畑を見にきた人が、ぽつぽつ応募してくるようになる。
広報って、そういう“じわじわ効いてくる育て方”なんです。
投資は「当たるかどうか」じゃない。
ここでひとつ、忘れてはいけないこと。
採用にかけるお金って、ギャンブルじゃないんです。
当たりが出るまで回す、パチンコ台じゃない。
今やってる情報発信──SNSの投稿、社員インタビュー、noteみたいなブログ、動画。
そういうものって、全部「資産」になります。
すぐには実らなくても、
「昔の記事を読んで、この会社いいなと思ってたんです」と、1年後に応募してくる人がいる。
「前からSNS見てたので、会社説明会に来ました」と言う学生がいる。
これが、“積み上がる発信”の強さです。
採用広報は、“ストック型”の投資!
ここが超重要な最大ポイントです。
求人広告や人材紹介は、「出して終わり」のフロー型投資。
いわば「八百屋で野菜を買う」ようなもの。
一方で、noteやブログ、SNS投稿、YouTube動画は、ストック型。
1度つくった記事が半年後も読まれ、1年前の投稿が応募理由になる。
つまり、やればやるほど「採用力」という資産が積み上がるんです。
数字は、じつはちゃんと測れます。
「でも広報って、効果測れないんでしょ?」
よく言われます。でも、それは誤解です。
ちゃんと設計すれば、数字で見られます。
・どの記事を何人が読んだか
・SNSのどの投稿にどれだけ反応があったか
・どの発信からどのくらい応募が来たか
──そういう数字を地道に見ていけば、「どこが刺さったか」が分かる。
数字を見ながら発信を育てる。
それはつまり、「畑の地力を測りながら、育て方を最適化していく」ってことなんです。
畑仕事に、プロを入れませんか?
さて、ここまで読んで「よし、畑を耕してみようか」と思ったあなた。
でもたぶん、こうも思ってるはずです。
「なに育てたらいいの?」
「どこに畝立てればいい?」
「そもそもウチに畑あるの…?」
──はい、そこで登場するのが私です。
採用広報という名の“支援をします。
月額4万9800円から、あなたの畑づくりをお手伝いします
- 何を伝えるべきか
- どこで発信すべきか
- どんな言葉が刺さるか
すべて一緒に設計します。数字も一緒に見ます。
育ち具合も、収穫タイミングも、ぜんぶ一緒に考えます。
豊作のときは一緒に喜び、
不作のときは原因を一緒に掘り起こす。
未来の“実り”を信じて、コツコツ土を耕す仲間として。
まずは小さな畝から、いっしょにはじめてみませんか?





